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今度の用水の流れている場所は鶏舎に挟まれた狭いバラス道を下った先にあります。
そしてそこにはこんな立て看板が。
「感染症予防の為、関係者以外立ち入り禁止」
ちなみにこの用水路もこの道からしかアプローチ出来ません。
「どうしたもんか?」
と再び思慮していると下から関係者と思われる軽トラのおじさんが
やってきました。
躊躇してる暇はありません。事情を説明すると。
「いいよ」
とのありがたいお言葉が。よかったです。
そうして無事探索を終え、次の開水路へと向かうのでした。
次に見えてくるのは大きな池で、これは流量を安定させるためだそうです。
隣接して東部揚水機場というものがあります。
建屋施設に近づくときにはそれなりに緊張します。
これまでもそうでしたが職員さんに出会うと不審な目で見られます。
まぁ、当たり前ですね。汗びっしょりかいたおっさんがコンデジで
写真撮りまくってるんですから、誰もが不審がります。
立ち入り禁止看板の有無を確認しながら通用門前まで行くと昼休み中であろう職員さんが
その動きを止め、こちらを伺っています。
「あ・・怪しい者ではありません」
と心の中でつぶやきつつ引き返します。
出来れば話を伺いたいところだし、施設内の話も聞きたいところですが
私にはそんな勇気はありません。
次の開水路もすごいところにありました。
航空写真では民家の裏に存在している程度と思っていましたが現地を見てびっくり!
結構な崖です。その途中に用水が流れています。
崖上からのアプローチは出来ません。
仕方ないので下まで降りて草むらを掻き分け斜面を登りたどり着きました。
ここどうやって施工したんでしょう?
用水路を造った後に回りに家々が増えていったのでしょうか?
さて、このあとは簡単に回れる場所しかありません。
ほとんどが用水路と平行して道があります。
非常に楽ちんです。
いよいよ終わりが見えてきました。
夕方までには回れそうです。
途中の民家ではすでに気の早い鯉のぼりがたなびいています。
しばらくして最終地点が見えてきました。
「なんだか大げさな旅になっちゃったなぁ。」
と感慨にふけりながら最後のシャッターを切りました。
そうして家までの長い道のりに気を重くしながら動きの鈍くなった足にむちを打ちつつ
ペダルを漕ぐのでした。
が、しかし、最後にあんなオチが待っているとは思いもしませんでした。 |
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