■3日目


まさか3日目があるとは思いませんでした。

前回は天候の不可抗力とはいえ、途中撤退を余儀なくされた事は殊(こと)の外(ほか)ダメージが
大きかったです。
まぁ、残りは10Km程です。がんばりましょう!

前回撤退したのは嶺町です。そこに戻って来ました。
今日は天気が崩れる心配はありません。
気合いを入れて夜明けと共に起床しました。が、やっぱり朝から暑っいです。
気温30度越えの予報が出ています。最近は春も秋も無くなりましたね。
この先はコンビニも沢山あるので飲み物の心配はありません。

心配なのは愛車です。老体にむち打って付き合わせているので所々悲鳴を上げ始めました。
前輪のブレーキがダメになりました。これはその後の輪行で大問題となりました。
急坂で止まれないのです。足ブレーキの併用が必要になりました。
あと、7速ギアの3,4速が入りづらくなりました。
まぁ、いざとなったら押せば良いと。。。

嶺町の谷は非常に深く回り込みの道も人気のない寂しい山の田んぼ道です。

ここでちょっと怖い体験をしました。

 野犬に追いかけられたのです。

それも二匹で遠くから吠えながらえらい勢いでこちらに向かってきます。茶色と黒です。

すさまじい形相で迫ってきます!
これは尋常でない事態であると察知しました。

 「これってまずいかも?」

そうこうしているうちに追いつかれました。
相手は咬む気満々の様です。
まとわり付かれた足を振り払いながら死ぬ気で自転車を漕ぎました。
ベルをカンカン鳴らしながら・・・

・・・やっとあきらめてくれました。

まさかこの歳になって犬に追いかけられるとは想像もしていませんでした。
後のテレビ番組で赤城山の野犬問題が取り上げられていました。
野犬が増えて大変なんだそうです。なるほどです。実体験しました。

そうこうしながら嶺町から小坂子へ向かうとまたちょっとした問題が持ち上がりました。

小坂子第6開水路への道が無いのです。

  
 
なにやら今いるここも私道の様でダンプが行き来しています。
恐る恐る近づいてみると唯一のアプローチ可能と思われるルートにはロープが張ってあります。

 「こいつは参ったなぁ。」

自転車を止め、思慮しているとまたダンプがやってきました。
せっかくなのでドライバーさんに話を聞いてみました。

 「この下の方に群馬用水が流れてると思うんですが?」

 「あぁ、あるよ!」

 「見たいんですが入っちゃまずいですよね?」

 「いいよ」

これはありがたいお返事を戴きました。
これで大手を振って入っていけます。
帰りしなに事務所で作業中のドライバーさんにお礼を言ってその場を後にしました。

その後は順調に進み、市之関町までやってきました。

ここでまた新たな問題が発生しました。
この先にあるはずの用水路の手前には「関係者以外立ち入りを禁ず」の立て札があるのです。

2日目  3日目 その2