■ 群馬用水とは
群馬用水概要
群馬用水は利根川水系利根川からの農業用水供給を目的に昭和39年に工事が始まり
昭和44年に完成しました。末梢施設工事まで含めた全線竣工は昭和47年です。
榛名幹線と赤城幹線の二系統に分水され、7500ha6300ha(現在)を灌漑しています。
昭和55年度からは一部、水道用水としての利用も始まりました。
管理は独立行政法人水資源機構の群馬用水総合事業所が行っています。
(以上概要)
管理施設概要
施設区分 施設名 構造・規模
取水施設 綾戸取水口 最大取水量16.73m3/s  
樋門※:鉄筋コンクリート造 鋼製ローラーゲート2門(6.0m×3.5m)
延長18m 取水口幅18m
岩本予備取水口 最大取水量11.67m3/s 
樋門:鉄筋コンクリート造 鋼製ローラーゲート2門(9.0m×1.3m) 
延長32m 取水口幅20m
導水幹線 トンネル:標準馬蹄形2R=3.8m 分水口×2(小原田・淵上) 延長約4Km
最大通水量 19.30m3/s
赤榛分水工 開水路:鉄筋コンクリート造 テンターゲート×2(5.4m×3.5m)
量水施設(PF/パーシャルフルーム×2) 延長0.2Km
導水路 トンネル:標準馬蹄形型2R=2.6m 延長1.6Km
幹線水路 赤城幹線 延長約32.8Km 分水口29 チェックゲート11 流況安定施設1
水路タイプ:開水路、トンネル、サイホン、暗渠、水路橋
併設水路:延長約5Km サイホン 最大通水量9.87m3/s
榛名幹線 延長約23.6Km 分水口24 チェックゲート8 流況安定施設1
水路タイプ:開水路、トンネル、サイホン、暗渠、水路橋
併設水路:延長約4Km サイホン 最大通水量9.34m3/s
揚水機場施設 西部揚水機場
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø300×200 3 255Kw/台 0.5859m3/s 91.0m ø700 1.7Km
東部第1揚水機場
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø450×300 3 480Kw/台 1.2510m3/s 88.9m ø900 1.1Km
東部第2揚水機場
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø350×200 3 255Kw/台 0.7290m3/s 77.6m ø700 1.0Km
相馬揚水機場(低)
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø300×200 2 160Kw/台 0.2840m3/s 91.0m ø500 1.5Km
相馬揚水機場(高)
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø200×150 3 170Kw/台 0.2229m3/s 149m ø400 2.3Km
十文字第1揚水機場
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø300×250 3 270Kw/台 0.4230m3/s 128m ø600 1.6Km
十文字第2揚水機場
ポンプ径 台数 電動機 揚水量 実揚程 送水管
ø250×200 3 230Kw/台 0.3900m3/s 117m ø600 1.7Km
ポンプ台数 20台 ■■ 総揚水量 3.8858 ■■ 送水管 10.9Km
支線水路 西部支線
延長 口径 付帯施設
約6.1Km ø600~300mm
東部支線
延長 口径 付帯施設
約8.3Km ø900~350mm
小倉支線
延長 口径 付帯施設 付帯施設名
約1.2Km ø800~500mm 調整池 小倉調整池
吉岡支線
延長 口径 付帯施設 付帯施設名
約0.5Km ø900~600mm 調整池 吉岡調整池
箕郷群馬支線
延長 口径 付帯施設 付帯施設名
約1.5Km ø900~600mm 調整池 箕郷群馬調整池
相馬支線
延長 口径 付帯施設
約0.8Km   ø500mm 
十文字支線
延長 口径 付帯施設
約1.1Km   ø500mm
榛名支線
延長 口径 付帯施設
約1.1Km ø700~600mm
約20.6Km
操作設備等 遠方監視制御設備・通信設備等
幹線水路標高差
綾戸主取水口 T.P 275.6m 標高差 岩本予備取水口 T.P 277.5m 標高差 平均勾配率
赤城幹線新川調整池 T.P 249.6m 26m 27.9m 0.0788%
榛名幹線榛名調整池 T.P 252.6m 23m 30.9m 0.0958%
群馬用水について(沿革)
昭和30年7月 群馬用水計画調査開始 含)矢木沢ダム建設共同調査
昭和38年3月 群馬用水全体全体実施計画完了
昭和38年4月 群馬用水土地改良区設立
昭和39年3月 群馬用水事業認可及び建設所発足
昭和39年11月 工事着工 導水幹線
昭和44年6月 全面通水 43年6月一部通水
昭和45年3月 基幹施設の完成
所和45年4月 管理の開始 群馬用水管理所発足
昭和55年9月 一部水道水への利用開始 利水高度化
昭和57年3月 高崎市水道取水開始
昭和58年2月 県央第1水道取水開始 供給開始同4月
昭和59年3月 岩本予備取水口完成 工事着手56年1月
平成6年 総取水量30億立方メートル達成
平成10年6月 県央第2水道取水開始 同供給開始
平成15年2月 緊急改築事業実施 予算請求244億円 ※A
平成21年 事業完了
平成24年6月 総取水量60億立方メートル達成 群馬県庁ビル12.000杯相当
農業用水(7市町村・供給面積約6300ha)H25現在
期間 最大取水量
5月16日から
5月31日まで
  5.896m3/s 
6月1日から
6月25日まで
 12.387m3/s 
6月26日から
8月25日まで
 12.442m3/s 
8月26日から
9月25日まで
 10.696m3/s 
9月26日から
11月30日迄
  1.856m3/s
12月1日から
2月末日まで
  1.344m3/s
3月1日から
5月15日まで
  2.754m3/s
年間総取水量  114.600.000m3
水道用水(8市町村他) H25現在
市町村名 最大水量(通年)
群馬県内(8市町村)  3.840m3/s
高崎市  0.432m3/s
渋川市  0.020m3/s
 4.292m3/s
施設管理・施設別
取水施設・掲水機場・幹線水路→水資源機構「群馬用水管理所」
幹線から分岐された農業用水関連(支線)→群馬用水土地改良区
幹線から分岐された水道用水関連→県企業局、高崎市水道局等
緊急改築事業 ※A
区分 施設 工種 改築内容
取水施設 取水口 耐震補強 耐震補強(1箇所)
幹線水路
取付水路
サイホン
暗渠
既設管補強 既設管内挿入工
既設管管更正工
(6.3Km)
水管橋 耐震補強 耐震補強・内面塗装(7箇所)
水路橋 耐震補強 耐震補強・たわみ補強・クラック補強(16箇所)
開水路 改築 開水路工(0.5Km)
榛名調整池 改築 調整池改築(1箇所)
支線水路 管水路 改築 管水路工・既設管管更正工(16.5Km)
揚水機施設 揚水機施設 更新
耐震補強
ポンプ設備更新(6機場)
建物耐震補強(6機場)
管理施設 管理施設 更新
耐震補強
水管埋設備更新(1式)
操作施設耐震補強(1箇所)
併設水路 管水路 新設 管水路工(8.8Km)

総事業費・244億円 H14年度~H21年度(8年間)
※用語解説(用水説明を解りやすくする事を前提としている為、一部詳細は省き簡略化した内容となっています。)
樋門 樋門(ひもん)は用水の取り入れや排水、舟運などのため、堤防を横切る暗渠(あんきょ)にして
設ける通水路。水門をつけ、水位を調節する。
T.P 東京湾平均海面(Tokyo Peil:T.P.)とは、全国の標高の基準となる海水面の高さである。
暗渠 蓋をされた閉水路や埋設された水路の中で自由水面を持つもの
サイホン 自由水面を持たない暗渠
実揚程 吸水面から吐出水面までの垂直距離

このホームページでは用水路、および各付随施設等の写真紹介を主としておりますので
群馬用水についての詳細と水源施設である矢木沢ダムと奈良俣ダムのお話は省略しています。
群馬用水の詳細、または両ダムの詳細について知りたい方は下記の各ページをご覧ください。
ロゴをクリックすると各ホームページへジャンプ致します。
独立行政法人「水資源機構」・群馬用水管理所
水資源機構 沼田総合管理所
(矢木沢ダム・奈良俣ダム)

御礼
最後にご協力頂いた群馬用水管理所の皆様にこの場にてあらためて御礼申し上げます。

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